あの日忘れて来た宝物

俺が止めないと…
だってあいつは…
俺の…俺の…大事なやつだから。

俺があいつを守ってやる。
「おい!!お前ら!」
「ちょっとやめなさいよ!」

俺と…桜木の声が重なった。

「大体、本当のこと知りもしないくせによく言えるわね!!言いたいことあるならかげでグチグチ言ってないでちゃんと言いなさいよ!!」

それでもクラスのみんなは何か言っている。

「お前らいい加減にしろよ!!お前らに瀬野の何が分かるんだよ!!」

一瞬静まり返った教室から…

最初に沈黙を破ったのは…
ガタッ

瀬野の立ち上がる音だった。