あの日忘れて来た宝物

−翌日

靴箱を開けると中から沢山の紙が落ちてきた。
…えっ!?
びっくりして声も出ない。
びっくりしたと言うよりも、怖くて仕方ない。

その沢山の紙には“田山に近づくな!!”
“このストーカー!!”とか書きなぐったような字で色々書いてある。

昨日あんなことがあって…せっかく楽しみにして来た学校なのに、
明るくて楽しい学校が出口のない真っ暗なトンネルに変わってしまった。

それはあまりに突然なことで…気持ちの整理もつかなかった。

「おはよう♪裕香☆」

『…っ。』

「どうかしたの??」

唯は心配そうに私の顔を覗き込もうとした。