寒空の下、私は違う部活のマネージャーをしていた。 私は泥で汚れたボールを磨いていた。 遠い運動場の端で、私の好きな人はいつも輝いている。 野球部でキャッチャー―――。 一番、輝いてる……。 私はボールを磨いている手を止めて、君から目が離せなくなった。 野球に真剣な所が好き。 どんなに同じような服装をしていたって、 私は君を見つけられる。 私には、君を見つけられる力が自然と付いてしまったらしい。