携帯を出して、メールの送信者を確認する。
「まーちゃんだ・・・」
「サトシだ・・・」
声が重なった。
「え・・・?」
内容を見て、固まる敦くんと私。
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送信者:まーちゃん
件名:どこ?
内容:
二人とも帰ってくるのおそいから、メールでごめんね。
勝手に敦くんと私の部屋チェンジしちゃったよ★
敦くんの荷物は早紀ちゃんの部屋に運んどいたからね♪
よろしく~♪
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どうやら敦くんのメールにもサトシくんから同じような内容だったみたい。
黙ったまま、頭を指でポリポリ掻いた敦くんは、何か考えているようだった。
同じ部屋・・・・ってことだよね・・・・。
もう大人なんだし、何があるのかぐらいわかってる。
でもっ 好きってやっと言えたのは昨日だよ?
早くない?心の準備も出来てないよっ
あー・・・
どうしようっ・・・
二人、考え込んで、何も言わないで居た。
そんな中、沈黙を破ったのは敦くんだった。