「まーちゃん焦りすぎ。」
たくさんの質問に何から答えたいいのかわからない。
「だってー。デートしたって聞いたし。敦くんかっこいいし。」
満足そうに納得してるまーちゃん。
「ね?どうなの?早紀ちゃんは?」
嬉しそうに首をかしげるまーちゃんは可愛くて。
うらやましいんだ。
私なんて仕事ばっかりで
お洒落だって「可愛い」を選ぶより「楽」を選んじゃうんだ。
スカートなんて持ってない。
ヒールの靴なんて履かない。
髪だってショートボブ。
お化粧だってナチュラル。
全部仕事のため。
こんな私が敦くんに似合わないことぐらい十分わかってる。
「なんかヤダなー、そのマイナス思考。」
まーちゃんはそう言った後、コンビニで買ってきたサンドイッチを口に入れる。
ストレート過ぎるんだよね、まーちゃんって。
まぁ、そこが好きなんだけど。
「早紀ちゃん可愛いって!全部ナチュラルで!お化粧頑張んなくても可愛いし!私と正反対じゃん!うらやましいのに。」
「そ、そう?」
「そーだよー、それに仕事の時は超前向きでさ、すっごいカッコイイのにー。恋愛になると全然ダメなんだね。」
褒められてんのか怒られてんのかわかんない。
なんかだか複雑だな・・・