【完】俺の守護霊








無理かも…って思ったけれど、翔は気付いてくれた。





今まで誰も声を掛けても見向きもしなかったのに。






ちゃんとあたしの声に反応してあたしの方を向いて話し掛けてくれた。





しかも、さっき助けたお礼まで言ってくれて。





すっごく嬉しかった。




この人なら、もしかしたら助けてくれるかもって思ってあたしは思い切って自分が幽霊だって事を言った。






まぁ、いきなり幽霊だって言ったら怖がられるかなぁ?って思って、さっき翔を危険から守ったから守護霊だって言って。






翔は最初は全く信じてくれなかったけど、信じてもらえるように努力して家まで無理に行ったら、信じてくれて。






すぐにあたしが翔の守護霊じゃないってバレちゃったけど、怒りもせずに「ちゃんと理由があるんだろ?」って優しくあたしの話を聞いてくれた。






そして、あたしが成仏できるように協力してくれる、成仏できるまで翔の家にいてもいいって言ってくれたんだ。