「食べれるの?幽霊なのに?」






『お腹は空かないし、満腹感もないけど、食べれるよ!
ただ味も無いけど…だから美味しくない料理でも全然平気で食べれるよ!』





そう笑いながら言う。





せっかく一生懸命作ったんだから…。





俺は皿を下げようとする美緒を阻止し、黙って料理を食べ続けた。





『本当にいいよ…?』






俺が我慢して食べているのではないかと心配そうに俺を見る美緒。





「味が無いだけで美味しくない訳じゃないから心配すんな」





せっかく頑張って作ってくれたんだしな。






それを聞いて笑顔になった美緒は、






『翔は優しいね』





そう言った。