何で美緒がここに? あの時ちゃんと成仏出来たんじゃないのか? 「…美緒……?」 混乱する頭に、あまりに驚いて動かない足。 やっと絞りだした声は、名前を呼ぶ事が精一杯。 俺の呼び掛けにこっちを向いた美緒。 「おそーい!今、何時だと思ってるの?ってか寒い!早く中入れて!!」 立ち上がると、俺の元へ来て腕を引っ張る。 俺は訳が分からないまま、美緒に鍵を奪われ家の中に押し込まれた。