『嘘じゃないの!どうして信じてくれないの!?』
俺が病院の出口に早足で向かっている後ろをついてくる。
なんで信じないかって…
「助けてくれた事は本当に感謝してるけど、いきなりそんな事言われて信じる訳ないだろ」
俺の見た感じ、死んでるようには見えないし?
時々寂しそうな顔をして俺を見るのが気になるが…
やっぱり俺をからかってるようにしか見えない。
その子は少し頬を膨らませながら首を傾げる。
そして何かひらめいたと言う顔をして手をパンと叩いた。
『…じゃあ!証拠見せたら信じてくれる?』
「証拠?」
『そっ!あたしが幽霊だって言う証拠!』
「はぁ…」
証拠ねぇ。
その子はそう言うとパッと走って行く。



