『いろいろと…ありがとね?』






美緒は真山先生に抱きついた。






真山先生は、いきなり抱きついたのでビックリしたような顔をしたけど、







「良かったな。元気でな」






微笑んで美緒の頭をポンポンと撫でた。







美緒は号泣。







「ほら、帰れ」







真山先生に言われ、美緒は真山先生から離れる。







「川島、明日しっかり見送るんだぞ」






美緒から俺に視線を向けた真山先生。







「…はい。先生、いろいろとありがとうございました」








「お前はどうせまた数日したら会うだろ。何挨拶してんだ」







そう笑われたけど。







先生のお陰で助けられた事が沢山ある。






先生が教えてくれなかったら美緒は俺の元へ戻って来てくれなかっただろうし。







自分一人じゃどうにもならない事もあったはずだから。







先生には本当に感謝してる。