【完】俺の守護霊









『見て!優しい優しい真山先生はちゃーんとお菓子くれたもん!』





そう言いながらポケットから沢山の小さいお菓子を取り出して前のローテーブルに置いていく。






「…それさぁ」






多分、いや、きっと。






俺が思うに美緒にやるために買ったりしたわけじゃなくて。







『今日来た患者さんから貰ったものだって!
「いらないからやる」って言うから、全部貰っちゃった!翔もどうせ貰ってるんでしょ?』








…やっぱり。







俺も今日、午前中外来患者担当だった時に沢山貰った。






何故か、外来の患者さんがいつもより多かったんだよな。






『でもさ、ハロウィンでこれだけだったら、バレンタインデーなんて凄い事になりそうだね!』