【完】俺の守護霊






「川島先生、さっきは大丈夫でしたか?」



診察室へ入ると平井さんがカルテを渡しながら言ってきた。


まだ少し腰を打った所が痛いけど…


大丈夫。


「えぇ」



俺は受け取ったそのカルテを見ながら答えた。

「そうですか。それでは、患者さん通しますね」


平井さんは微笑んで出ていく…



…珍しく透とキャッチボールなんかしたからか。


ボールは当たりそうになるし、腰は打つし、おまけに訳の分からない子まで来た。



疲れた。


…今日は早く家に帰りたいが、また長い午後からの診察だ…