【完】俺の守護霊






「で…午後からの診察の時間ですよね?」


付いた砂を払って平井さんの方に向いた。



平井さんもはっと思い出したような顔をした。


「はい。もうそろそろなので…。お願いしますね、ではすみませんでした」



それだけ俺に言い、平井さんは心配そうな顔をしたまま俺に少し頭を下げて来た方向へと帰って行った…


たまに看護師が昼休みが終わる頃にこうして呼びにくるんだよな。


心配しなくても午後の診察時間までには必ず間に合うようにしているのに。



それに、少し遅れても他の先生だっているし…


まぁ今まで遅れた事は一度も無いけどな。