~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

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「ハァハァ……!! ヤベぇヤベぇヤベぇ!! アイツヤバ過ぎるっつーの!!」

 細い路地裏を麟紅は必死で駆け抜ける。
 数十メートル後ろに、猛スピードでこちらへ向かってくるCode.0005(ザ・ファイブ)の姿が見えた。

「ひゃッはッはッ!! さーて、一体どこまで体力が続くかなー!!」

 笑うCode.0005は全速力の麟紅よりスピードを出しているというのに、まったく疲労した様子が無い。おそらく、地面を蹴ったときにできた“足が地面へ向けた力”の方向(ベクトル)を、逆向きの“地面が足を押す力”に変えているのだろう。作り出したすべての力を、進むことに使っているのだ。