~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

 振り向いた先には一人の少年が立っていた。
 短く切った後ろ髪とは対照的に口元まで伸びた前髪、麟紅に負けず劣らない鋭い眼、服装は白いシャツの上に黒い革のジャケット、そして黒いデニムのパンツ。
 いや、そんなところよりまず目に入るところがある。
 両耳たぶに一つずつ、左の鼻の穴に一つ、下唇に三つ、前髪からわずかに見える左目のまぶたにも三つ。その顔のいたるところに銀のピアスがつけられていた。

「こんなトコロ、最近じゃーよほどの不良でも近づかねーッつーの。もしかしたら『完全記憶(フルリメンバー)』関連かー?」

 よく見るとその開いた口の中、舌の先にも、三つのピアスがつけられていた。
 しかしそんなことを気にする前に、別の気になる言葉が耳に入った。