どれくらい眠っただろうか。
ふと目を覚まして、ポケットから使い古した金の懐中時計を取り出した。
時刻は夕方六時。生徒会室へ向かったのが四時半ごろで、それ以降時間は見ていないがおそらく五時ごろに寝始めたと思われるので、一時間程度の睡眠だったのだろう。
麟紅は体を起こし、ポキポキと肩を、首を鳴らした。
「アタタタ……、やっぱコンクリの上で寝るのはダメだな。あちこち痛(いて)ぇし」
それから立ち上がって、大きく伸びをした。さらに大きなあくびをして見せて、ふぅ、と脱力。
「あー、アズは今頃どうしてっかな」
携帯電話を取り出して、電話でもしようかと思ったがやめる。

