~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

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 人気の無い路地裏。路地裏、というとだいたいは行き場の無い不良少年たちが徘徊しているものなのだが、二ヶ月前、麟紅も関わったとある事件によってこの場所で何人かの少年が行方不明になった。実際には行方不明の少年たちはすでにある魔法的剣士に殺されており、その死体も誰の目に付くことも無く別の魔術師によって処分されたわけである。とにかく、そういうことがあってか、ここに理由も無く近づく少年はほとんどいない。
 そこに、麟紅はいた。
 理由というと、ただ誰にも見つからないような場所を探したかっただけだ。

「璃寛のヤロウ、アズを監視につけるなんてまねしやがって……。ぜってー心読んだなアイツ」

 つまりは最初からサボるつもりだったのだ。