~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

 だいたいまず瑠璃を抱えなければならなくなった時点でまず背負うことは考えた。
 しかし麟紅は小学五年生のときに紫音を背中に乗せて以来、誰も背負ったことはない。だいたいの理由は「女子を背負うなんて恥ずかしいことできるか」である。
 もちろん、今だってその考えが脳裏を横切ったからこそ、麟紅は背負わずに肩に担ぐようにして抱えたのだ。
 それを、この娘っ子は……。

「おんぶが、いい」

 単発的な口調で少女は言う。対して麟紅は、

「バカなこと言ってんじゃねぇ。今は俺の言うことに……」

「おんぶ」

「…………」