~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

 誰に言うでもない。自分に。
 正確には、“自分の中にいる竜王(りゅうおう)”に。

“こんなときに話しかけてくるとは、珍しいな”

 麟紅の頭の中に声が響く。
 瑠璃の声でもない、ましてCode.0002の声でもない。麟紅の頭の中で響く、麟紅の頭の中にしか響かない声。

「お前の助けが必要かもなってさ」

 声の正体は、竜王。
 地獄を支配し、この世の魔力(りゅう)を支配する竜王、獄竜王(ごくりゅうおう)。

 その名を、帝(みかど)の竜、と呼ぶ。