~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

 立ち止まって、ゆっくりと手を伸ばした。
 麟紅はそれを鼻で笑い、

「その要望は却下だな。何しろこっちは依頼なんだ。簡単に手を引けねぇよ」

「そう、ですか……。では、行きましょうか、強硬手段と」

 ニコリ、とCode.0002が笑った瞬間、何かが麟紅の頬をかすめた。スゥ、と頬が裂け、生暖かい血があごまで伝う。
 言葉が出ない。
 そして次の瞬間には、

「遅いですね、君は」

 振り向くと、そこにいた。
 たった一瞬、目を離した隙に、麟紅の真後ろまで移動していた。