~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

 す、とおもむろに麟紅の足が止まった。
 そして、ゆっくりと左の下を見る。
 ひっ、という小さな悲鳴が上がる。

 ゴミ箱と室外機の間に、小さな少女が座っていた。

 その顔は恐怖で引きつり、顔には何本もの涙の跡が見えた。その涙さえもう涸(か)れてしまったのか、ただ震える瞳でこちらを見ている。
 しかしそこで麟紅は気づいた。
 どこかで見たことがある。
 小さな顔に、短く切られた黒い髪の少女。

「思い出した……、お前、美燈(みとう)瑠璃(るり)って名前か?」