~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王

 ピタッと麟紅の動きが止まった。
 Code.0005か? いやそれならさっさと攻撃を仕掛けてくるはず。しかしもし暗闇のせいで見えないのだとしたら? それでもCode.0005なら何の躊躇もなくビルぐらい破壊するだろう。じゃあ何だ?
 すばやく懐中時計を拾いポケットに押し込む。それからゆっくりと体を起こし、紅玉髄(カーネリアンカラー)の瞳を凝らす。
 何も動く気配は無い。

(気のせいだったか?)

 不審に思い、構えたままで前進する。心臓が早鐘を打つ音が聞こえてくる。嫌な汗が噴出して、不快感が募る。