「で、どこへ」 「入りづらいお店があるんだ」 どこだろう。 彼の後を付いていった。 「ここ」 駅から五分。 ファンシーな雑貨屋だ。 「…誕生日プレゼントなんだ」 少し耳が赤くなったのを、見て現実に戻る感じがした。