「でも嬉しいわ。凪と友達になってくれて。」




青木先輩と赤染部長と、彼と一緒に歩いている。



「この弟、少し無愛想なのよね。でも桜ちゃんが仲よくしてくれて嬉しいわ」




いつの間にか、大洲さんから桜ちゃんに変わっていた。




「まぁ、部活の先輩として言うけれども、凪は少し無愛想だけど良いやつだからさ」




爽やかな部長さんがそう言った。




彼は黙り込んでいる。




なぜ、こうなったかと言うと…