…嫌だ!




―ドンッ




「さ、さくら…?」




しまったと言う顔をしている。




私はもう泣いているだろう。





彼をおもいっきり睨み付け、今度こそ部屋から出た。





凪はそこに突っ立っていた。





―私は身代わりでも何でもない!





凪くん、今日から家庭教師の突羽根 朔良です。よろしくね!




―私は大洲桜と言う存在よ!





「さくら…」




その名前は一体誰のか、凪にもわからなかった。