千里くんは恐る恐ると言った感じで口を開く。 「彼女の名前は、突羽根 朔良。君と同じ、桜の種類からが由来だ」 「ツクバネサクラ…?」 「そうあまり有名ではない、桜の種類だけどね…」 困るような微笑み。 「話してもいいの」 「うん。教えて」 もう決心は固まった。 「わかった。俺が知っている範囲でね…」