「は~」 ゆらゆらと電車に揺られながら、うとうとしている私を必死に起こしている。 『次は~朝霞~朝霞でございます。お降りの方は左側の扉が開きます』 重たい鞄を肩にかけ、満員電車のせいでヨレヨレになった制服を直した。 階段を降り、反対側のホームに行った。 (…まだ電車は来ない)