横目で吉原くんの様子を窺っていたいたんだけど、彼はそのメモを見るなりニヤニヤし始めた。 ノートを丁寧に折り目をつけて破って、何かをサラサラっと書いたと思うとそれを私にそっと渡した。 その時に朝のHRが始まる前だというのに担任が小走りで教室に入ってきた。 「吉原ー!来てるか?」 吉原くんはすくっと立ち上がるとそのまま先生のほうに歩いていった。 その時にはいつもどおりの鉄面皮に戻っていた。 先生は慌てた様子で何か二言三言だけ小声で言うと、そのまま彼を連れて行ってしまった。