吉原くんからの了承も得られた後、例によって最近の読書について私たちは話をした。
私がバックパッカーガイド本を買った話をすると、吉原くんはすごく興味を示した。
「どんな感じの本?」
「うーん。東南アジアのメジャーどころのバックパッカー街の地図とか紹介。それとコラムだねー。ブームだった時に出たみたいよ。これさえあれば誰でもバックパッカーに!みたいな」
そう言うと、吉原くんは次回会う時には必ずそれを貸してくれとせがんだ。
あの辺の本屋にはそういうニッチな本まで置いてある本屋がないんだって。
そんな具合で私は吉原くんと話した翌日に彼の自宅を訪問する事にしたんだ。

