でも、どうやってそれを母に示せばいいのか。 それがわからない。 でも、やるって決めた事をやらないといけない。 そこには吉原くんが抱える葛藤があった。 あの時、吉原くんは私に言った。 「ねえ、知ってる?15歳になるとさ、自分の意思で親を選べるんだ」 私はそんな事は当然ながら知らなかったので首を振った。 「義理の父はいいんだ。でも、母親が心配でさ。僕が逃げてしまったら、あの暴力のはけ口が母になるかもしれない。それに母は自分が僕に捨てられた事にショックを受けるかもしれない」