大切な1ページ

どれくらい歩いだろう…。


大人の足ならそれほど歩いた気はしないだろうけど子供にとっては結構な距離を歩いた気がする。




『お父さ~ん、まだ赤ちゃんとこに着かないの?さや疲れちゃったよぉ』


「さやか、ここだよ。」


『えっ?わぁー、可愛い可愛い♪この子があたしの妹?』


「そうだぞ、今日からさやかは、この子のお姉ちゃんだ、可愛がるんだぞ」


『うん♪もっちろん可愛がるー!!妹ちゃんあたしがお姉ちゃんだよ。よろしくねぇ』



まだ目を開けてくれなくて見つめあうこと、握手をすること、ほんの少しも触ることさえもできなかったけど目の前に存在する『妹』という人間が誕生したことに喜びを隠せなかった。





あのフリフリのワンピース着て自慢してるあの子にも


なんとかレンジャーごっこが大好きなあの子にも


おままごとではいつもお母さんしかやりたくないって叫んでるあの子にも


先生や園長先生にも


近所のおばちゃん達にも




うーーーッんと自慢してやるんだぁ♪


『さやにね、すっっごい可愛い妹ができたんだよ』

って……。