「あ……か、帰る……」 私は立ち上がり、鞄をつかんだ。 彼はバス通で、私はチャリ通で。 一緒に帰れるはずはないんだけど。 凌の鞄がまだ教室に残ってたから、いるのかな……って思って。 本当は待ってた。 でも、待ってたよなんて言えない。 それで、待ってたと多分知りながら、待ってたの?なんて、彼も聞かない。 「凌……」 凌は、私のものじゃない。 「これ……」 私はさっき千夏からもらった紙を彼に差し出した。