魔法使いですが、何か?


ショートケーキに
ロールケーキ

あと、女の子が好きそうな
綺麗なデコレーションが
施してある丸い形の
チョコレートケーキ

(これもショートケーキの
一種なのだろうか……)

フルーツで飾られたものから
シンプルなものまで

すべてに目移りしてしまう


このケーキをこのおばさんが
作ったというから驚きだ

人は見掛けによらないのだ

「昴、どれでも選んでいいの?
本当にいいのよね?」

「…お前もくどいなぁ…
ホールケーキ以外なら
どれだっていいよ」

と言っても聞いちゃいねぇ

目をキラキラさせて
うっとりとケーキを眺めては
違うケーキに目移りして

まるでオモチャを買って貰う
前の子供だ

「昴くぅーん
最近うちに来てくれないと
思ったらこの子と
イチャイチャしてたのねぇん」
「ふっつーに男一人で
ケーキ屋来れる程、僕は
度胸がないだけですよ」

僕は無表情で返す
つーか、どんなに心を込めて
返事を返したとしても
この後に続くセリフは
わかりきっている


「そぅなのー?
時々来てくれないと
叶羽が寂しがるわぁ」

叶羽

隻垣 叶羽 セキガキ カノハ
所謂、僕のいとこで幼馴染み