魔法使いですが、何か?

「おい、ミッシェ…
お前がそこまで試験を
甘く見てると思わなかった

今から手取り足取り
スパルタ教育してやんよ」

彼女は目を丸くして
青ざめた顔でこちらを見る

手をパタパタ上下に動かして
まとまらない言葉を口に出す

「え、ぇえ?!あ、え…
す、昴?ちょっと…
いつもと立ち位置逆じゃ…
ほら、貴方冴えない
主人公じゃないの!」

状況が把握しきれていない
ミッシェに僕は
不敵な笑みを浮かべながら
急にミッシェに近づき
彼女の耳元で囁く

「いい事教えてやるよ
僕は何かで暴走し始めると
歯止めが効かなくきるんだ
だから、誰であろうとも
今の僕は止められない

きっちり
その体に勉強叩き込んでやる」

ミッシェを壁に追い詰めて
吐息が分かるほどの距離

そこで僕は最後のセリフを
ただならぬオーラを放ちながら
言った

はっきり言おう

普段の僕には出来ません


危険な体勢は僕が自ら離れて
終わった

ミッシェの頬が
桃色だったように見えたが
きっと気のせいだろう