魔法使いですが、何か?

「何回も呼んだし
話しかけても全然
返事してくれないんだもん!」

「………あ……
……あぁ……そう
だったのか…?…
わ、悪い…」

妄想に浸っていた僕は
気付いていなかったが
彼女は結構必死に
僕の名前を呼んだらしい

……………………ん?

ちょっと待とう
なんかさっきの会話に
違和感を感じた…

いつもと何か違っていた

『何回も呼んだし
話しかけても全然
反応してくれないんだもん!』
……『だもん』って…
お前のキャラじゃないだろ!!

「……反則だ………
そんな……お前………」

「…は?」

ミッシェは何が言いたいのか
よくわからない…と
言いたげな顔だが

僕の中にとっての『~だもん』
は『~だにゃ』やら
『お帰りなさいませご主人様』

と同列に等しいのだ

ただ僕は『ご主人様』と
言われてもメイドが来ても
嬉しくない

一般の感覚で分かりやすい
ように加えただけだ

分かりにくい?
そんな事知るか

頭を抱えている僕にミッシェは
顔を覗きこんで一言

「あんた顔にやけてる」

「キモい」


僕は振り上げそうな右手を
必死にこらえてやった
感謝しろ