……しかし、現実は無情です。
結果的には、2等が2本と、3等が10本の当せんという結果になり、結局、約30万円の当せん金を受け取りました。
そして、気が変わらないうちに、約束通り、約半分の15万円を、見事なシックスセンスを見せてくれたWに手渡しました。



そして、今ここに書いたこと、つまり、鹿島勝ちにマークするか試合展開が違っていれば30万円ではなく1100万円の賞金になっていたこと、加えて、大分戦が引き分け決着になっていたなら、5000万円という大金も有り得たことなどを分かってほしくて、必死に説明しました。
Wには、こまかいことはわからなかったようですが、とにかく大金にかすったんだ、ということは伝えられました。



そして、説明しながら、同時に考えました。
30万円の半分だから15万円きっぱり払った。しかしこれが1100万円の半分の550万円とか、5000万円の半分の2500万円だと、Wに半額を払っただろうか!? Wには「外れた」といっておけば、大金を独占できるわけです。



とにかく、「シックスセンス」の驚異だけは見せつけられました。Wは、超能力捜査官にでもなった方が向いてるんじゃないか?
なにせ、柏戦、セレッソ大阪戦、横浜FC戦、それにノーゲームになったものの、大分戦、と計4つもの引き分けを完全に当てているんです。普通じゃない…………。




とはいえ、この1100万円を逃した件は、ひどいトラウマになってしまいました。