「部屋でテレビ見ようぜ」
気まずそうに朱希が指さし柚葉を誘う。
「いいや、帰って見るから」
「あら?もう帰るの?お母さんいないのに寂しくない?」
麦茶をグラスに3つ注ぎながら尋ねると可愛らしいトレーに乗せた。
「平気です!お風呂に入って早めに寝ますから!朱希!!ありがとね!じゃ、お邪魔しましたぁ」
「なんかあったらすぐに言ってね〜?」
「は〜い♪ありがとうございます」
柚葉を玄関先まで見送るとムスッとした朱希に麦茶を渡した。
「いい子よねぇ〜柚葉ちゃんて〜…あんな子が朱希の彼女ならいいのに…」
横目でチラリと朱希に嫌味をたっぷり含め告げた。
「……ハッキリ言えば?」
「…あんたの連れて来る子は…ねぇ?派手だし挨拶もしないし…見る目がないのよ…」
「…女を見る目がないのは親父から受け継いだんじゃねぇの?」
「どういう意味よ??!!」
鬼の形相を見せた母親から逃げるように朱希は部屋に戻った。

