―…バタンッ



―…ドタドタドタドタッ



ベッドの中でもぞもぞと動きお楽しみ中だった朱希は突然の乱暴な音に顔を出した。



「な…何の音だよ!!」



まるでゴジラに家を襲われたような地鳴りと勘違いするような足音。



「朱希君…ちょ…なになに?」



朱希の腕の中で怯える彼女と目を合わせた。



「いや…分かんねぇ…」



次の瞬間



「コラァァァ!!朱希!!!また違う女の子連れ込んでる!!!!あんた…あたしの友達にも手を出したでしょ…?」



「うわ…柚葉…ちょ…お前…いきなり…部屋に…」



「なによ!?この子…朱希君?…違う女の子って…」


「いや…遥ちゃん…あのさ…違うよ?違うから!」



―…パンッ



慌てて否定する朱希の頬を半裸の彼女が叩き乾いた音が響く。