「へぇ…あの朱希に…」 「泣いてる女の子いっぱいいるんだから」 今さらだけど、朱希ってやっぱり人気あるんだ… 「…でどうすんの?」 光希が、企むように笑う。 「どうすんのって何が?」 頬杖をついていた手をガクッと滑らせ、わかりやすい仕草を見せた。 「…朱希が本気で好きな女の子って柚の事でしょ?」 「……ハァ?」 真顔で何を寝ぼけた事を言い出すんだろ… 「ないない!朱希はあたしなんか女の子とも思ってないよ」 あははと大きな口を開けて笑うと大袈裟に手を振った。