あたしを見つけた朱希は笑っていた。 「なに笑ってんの?」 「いや、お前が来たから」 …―なにコイツ?絶対におかしい。 「……慶太君の家知ってる?」 「知らねぇ」 「嘘でしょ!こないだ泊まりに来たって聞いたもん!」 「チッ、じゃぁ忘れた」 「忘れたじゃないわよ!思い出せ〜!思い出させてやろうかぁ!」 威嚇するようなポーズを見せると朱希が冷めた目であたしを見る。 「ホントに忘れたんだよ!!知らねぇよ!慶太の家なんて」 「なに怒ってんのよ!」