「別に…いちいちあんたに報告する必要はないでしょ?」 あたしも何でこんな言い方しか出来ないんだろ…― 何かを言い返すと思ったのに朱希は黙ったまま、階段を上り始めた。 「……」 まぁ、フラれたのは朱希でへこんでるのかも知れないよね… いつもより大人しいし、どことなく元気はない。 「あ…お茶持って来る」 母さんに言われたのを思い出して部屋から出ようとした…― 「いらねぇから」 うつむいたまま、あたしの手を掴んだ。