「もうッ!メールが途中なのに!」 ぶつぶつと文句を言いながらリビングに向かうと玄関にアイツがいた。 「あぁ、朱希君が来てるわよ?」 「…よぉ」 何も知らない母さんがのほほんと伝える。 「朱希君上がりなさいよ?どうしたの?」 「あ…お邪魔します」 「柚葉、後でお茶取りに来なさいね」 そう言ってリビングに消えていく母さんの背中を睨んだ。 「……どしたの?」 「何してんのかと思っただけ」 「愛子とメールしてた」 「何か言ってた?」 …―あんな事しといて気になるんだ、やっぱ。