商品を受け取って席に戻ると朱希は窓から外を眺めていた。 「まだ戻って来ないね…」 「あ?あぁ…いいじゃん別に」 「いいじゃんて…愛子の事好きじゃないの?」 「好きだよ…」 「好きなら大事にしてあげなさいよ」 そういえば朱希とこんな風に恋愛話するのも初めてかも知れない。 「他に気になる女が出来たら今の彼女に優しくするのは難しいな」 「え?!それ…二股って事…」 「その殺気やめてもらえませんかね?」 それ以上は多くを語らず、朱希は大きな口でハンバーガーを食べる。