「追いかけなさいよ!」 「いいんだよ、もう」 「いいって!あんたねぇ…」 追いかけようともしない朱希に怒りをぶつけようとした。 「じゃぁ…あたしが…」 「俺が追いかけて連れて来るから店で待ってて」 「えっ!?」 あたしの言葉なんか聞くつもりもなく、慶太君が愛子を追いかけて行った。 「いいのかよ?」 「え?」 「……店で待ってようぜ」 自分の彼女なのに、こいつってば本当に最低。