「腹減ったって言ったんだよ!」 「うん、それは知ってるよね」 …―馬鹿じゃないの?ホントに。 "彼女と言い合いぐらいする"と言った朱希の言葉は当たり前のようで不安な愛子にとっては嬉しかった言葉だと思った。 だから、2人にしなきゃって思ったのに…― 「俺も一緒に飯食いに行く、愛子ちゃんは?」 「……行かない!帰る!」 「ちょ…愛子!」 さすがの愛子も泣く事もせず走り去ってしまった。