傘を持っていないあたし達は荷物を抱え急いで走った。 2人共、びしょ濡れで何だかそれがおかしくて、また笑っていた。 家に着いて玄関のドアを開けようとした時 「…慶太?」 急に声が聞こえて振り向くと愛子と傘を差し歩く朱希がいた。 「お…おぅ」 何となく気まずそうに朱希に返事をすると愛子が隣で微笑む。 「2人共びしょ濡れじゃねぇかよ?傘はなかったのか?」 「あ…あぁ…いきなりだったし家が近いって聞いたから走って来た」 「ふぅ〜ん…」 意味深な返事をする朱希にイラッとした。