「うまかった♪ごちそうさま」 「お粗末さまでした」 「また作ってくれる?」 「えっ?うん♪作るよ!あたしでいいなら」 「……ヤッタ」 慶太君が小さなガッツポーズをするように拳を引いたのが見えた。 「あ…雨…」 まるで食べ終わるのを待っていたようにポツポツと雨が降り始めてしまった。 「……とうとう降って来たか」 「あーぁ…」 しばらくの間、無言のまま降り始めた雨を2人だけで眺めていた。 慶太君の横顔を見ながら、なぜかあたしは朱希を思い出していた。