「朱希は今頃、何してんのかなっ!!」 慶太君がボールと同時に言葉も投げた。 緩やかなカーブを描くボールをキャッチして"知らないよ"と返す。 大好きな愛子と2人で映画に行って良からぬ事を考えてるに決まってるよ。 「気になる?」 「ぜーんぜん!」 「好きなんじゃないの?朱希の事?」 「…え?」 まさかの言葉に油断して投げられたボールは自分を追い越し転がってしまった。