その時の彼の脳裏に浮かんだのは、

“言霊遣い”

という言葉。


一言主の元を訪れた時に聞いただけで、関係ない気がしていたのに。

今年はまだ祠へ行ってないが、もしもこの女性が言霊遣いなら……


自分は、もう二度と一言主の所へ行けない。


そんな事をタラタラと考えていた。