「なんだ、ヒョウリ。怒ってんのか?」 ヒョウリ、という青年。 彼こそが、一言主に認められ“眼”を賜った、言霊師の一人である。 サトシを睨み付けながらサングラスをはずした瞳は普通の目にしか見えないが、 そこに写るのは、常人の知らない世界。 「鈴木…課題レポートくらい自力でできないか?」 そんなヒョウリでも、普段は普通の大学2年生。 ―――普通だと思っているのが、たとえ、本人だけだとしても。